「ガチ中華」のランチ食べ放題店が集積し、いまや都内屈指の町中華エリアとなった感がある池袋。その一角、池袋PARCOの裏手に3月11日、新たな町中華店がオープンした。
夜はジャズのかかるおしゃれな店内。名物のよだれ鶏や黒酢の酢豚に始まり、パラパラなチャーハンに麺類など、気取りのない食指をそそる料理がメニューに並ぶ。
「ネオ町中華」と形容したくなるこちらのお店の名前は「文山包」。昼は1500円、夜でも5000円という価格帯ながら、オープン1カ月にして1日60万円を売り上げるというから驚きだ。
味だけではない「繁盛の秘密」
実は店主の小野大樹氏、ミシュランガイド東京において長年にわたりビブグルマンを受賞している「ジャスミン」で調理を担当していた、ガチの料理人。ミシュラン出身シェフの町中華だから、おいしくて当たり前。だが、繁盛の秘密はそれだけではなかった。
まずは場所。池袋の中でもランチ難民が多く出るような、繁華街と繁華街をつなぐエリアを狙って出店したのだという。つまり、ランチに適当な店が望まれていた場所。だから人の往来が多く、自然に「最近あそこに何かできたらしいね」と話題になり、多くの人が来店し、口コミでその良さが広がっていったそうだ。
もう1つが、SNSによる広告に力を入れていることだという。小さな広告の積み重ねが、男性、女性と幅広い層に届いたというわけだ。
この文山包、小野氏が手がけた最初の町中華ではない。小野氏の原点は、練馬区・大泉学園の住宅街のど真ん中にある「POT」という店舗だ。この店での経験が、文山包の繁盛につながっている。
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【原点となった「POT」とはどんな店なのか】
