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「年下のくせに生意気だな」とモヤモヤ… 《先輩・後輩》と上手にコミュニケーションをとる方法

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10代のうちに知っておきたい心の守り方
価値観は同い年同士でもちがうので、年の差があればちがって当然です(写真:YAMATO/PIXTA)
  • 栗本 顕 公認心理師、いじめ撲滅委員会代表、いじめ不登校自殺防止コンサルタント会代表、メンタルヘルス総合サポート代表取締役

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学校は子どもたちが初めて触れる小さな社会。その中では同級生だけでなく先輩後輩、さらに先生とのコミュニケーションについて悩む場面もあります。年齢の異なる人々と関わる際にどのような点に注意すればいいのか、スクールカウンセラー/いじめ撲滅委員会の代表として中高生の悩みと向き合ってきた栗本顕さんに解説してもらいます。
※本稿は『10代のうちに知っておきたい心の守り方』から一部抜粋・再構成したものです。

先輩(後輩)とわかりあえない

部活が終わった体育館で、俺はタオルで汗を拭きながら深く息を吐いた。

今日もまた、後輩のカイトが練習メニューに口を挟んできた。

「そのやり方、意味あります?」

少し挑発するような目で言われたとき、胸の奥に暗い感情が芽生えた。

――なんで言うこと聞いてくれないんだよ。

俺が1年生のころは、言われたことを黙ってやるタイプだった。

先輩が言えば走ったし、怒られても反論しなかった。

「そういうもんだ」と思ってきたからだ。

だからこそ、後輩が当然のように歯向かってくるのが理解できない。

俺らの代だけ、なんでこんなにやりにくいんだよ……。

わき上がってきた不満を振り払うように顔を上げると、視線が自然と顧問の先生へ向いた。

先生は少し離れたところで、腕を組んだままモップをかける後輩たちの姿をぼんやり見ている。

再び、心をモヤモヤが襲う。数分前の先生とのやり取りが引っかかっていた。

練習中に後輩に注意したら、先生は淡々と言った。

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【小さな積み重ねが、その人の「普通」や「当たり前」を作る】

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