〈悪い例〉
「そんなやり方ダメだって。何回言えばわかるの?」
→否定形でやる気を削いでしまうだけでなく、怖くなって余計にミスが増えてしまう。
〈良い例〉
「こっちのやり方のほうが、みんながあとで確認しやすくなると思うんだよね。最初は慣れないかもしれないけど、この方法でやってみてくれるかな?」
→目的(ゴール)を共有することで納得しやすい。「◯◯してくれる?」とお願いする形になっているので受け入れやすい。
後輩から先輩に何かを伝えるとき
【どうする】
伝え方を工夫する(後輩→先輩編)
続いて、逆バージョンも見ていきましょう。
後輩から先輩に何かを伝える定番シーンとしては、質問するシーンでしょうか。
質問をするときは「短く、ポイントだけ」が大事です。疑問に思ったら、その場ですぐに確認してみましょう。
なぜ「短く」が大切なのかというと、先輩も、長い説明よりひと言で答えられる質問のほうが返事がしやすいからです。
それに、わかったふりをして、あとから「わかってなかったの?」と思われても、印象を悪くするだけ。
言葉を尽くそうとして緊張する時間を減らせるうえに、質問する姿勢を見せて「責任感があるな」と思ってもらえるなら、一石二鳥ですよね。
〈悪い例〉
「これ、やる意味ありますか?」
「なんでこんな面倒なことしなきゃいけないんですか?」
→先輩も「生意気だ」と意地になってしまい、お互いにイヤな気持ちになるだけ。
〈良い例〉
「最後の指示の理由を聞いてもいいですか?」
「勉強のために教えてほしいのですが、このやり方にはどんな目的があるんですか?」
→「うかがう」姿勢で疑問に思った部分だけを聞くことで、先輩は「自分の経験を頼られている」と感じてくれる。
これは、先輩後輩の関係だけではなく、先生と生徒といった年齢が離れている関係でも対処法は同じです。
年齢がちがえば、感覚にズレがあるのは当たり前。
だとしたら、深く理解し合おうとするよりも、「必要な部分だけをやり取りする」という距離感を保つほうが、お互いに余計な感情を持たなくてすむのです。

