SNSやメディアを通じ、家事シェアを求めるムーブメントが始まって約10年。昨年ヒットした連続ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)が描いたように、今や「俺は家事なんてしない」「家事は女の役割」などと男性が言おうものなら、周りからひんしゅくを買う程度に時代は変化した。
ところが、なぜかキッチンだけは、主に料理する人の「城」と化す傾向がある。それはどういうことか、考えてみたい。
キッチンの「家事シェア」は難しい
家事シェア研究家の三木智有氏は、2010年に「家事シェア」という言葉を考案し発信を始めた人だ。自治体や企業などの依頼で講演を行い、個人からの相談を受け、シェアの実践を訴えてきた。
自宅では料理担当で、小学生の娘の弁当もつくる。掃除は妻が担当。当事者としての実践を通じ、研究を重ねている。
その三木氏が、今年3月に私が主催したオンライン座談会「理想のキッチン検討会」で、「キッチンは、シェアできないのでは?」という議題を提案。実は、この問題で悩んでいるという。
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【キッチンを巡るトラブル】
