私は以前、「合宿所」をイメージし、キッチンにオープン棚を導入した女性に出会ったことがある。何がどこに収納されているか一目瞭然となったその家で、家族はそれぞれ自分のタイミングで朝食を作って食べていた。
キッチンは、シェアできない場所ではない。できるようにしていないだけなのだ。シェアしたかったら、まず話し合うことが大事だ。収納場所問題も、清潔感覚の違いもお互いの理解を深めれば、解決策も見えてくる。
家事シェアはコミュニケーションの問題
実は家事シェア自体が、コミュニケーションの問題とつながっている。話し合いを避けがちな家庭では、家事シェアがあまりうまくいかない傾向がある。
そして、キッチンのシェアは、全員が同じように料理することがゴールとは限らない。交代制以外にも、得意分野ごとに料理当番、掃除当番、洗い物当番などと分ける方法もある。
扉にラベルを貼るなどして、モノのありかが明確になったら、誰かが「趣味の料理」を始めるかもしれない。その場合、きちんと片づけるなど他の人が気持ちよく使えるようルールを決めることも大切だ。
キッチンをお互いに納得できる形でシェアできるようになれば、家事シェア全般がうまくいくのではないか。そしてルールを定める習慣は、子どもたちが家を出る、保護者が年を取り他人の世話になるときにきっと役に立つだろう。
