近畿日本鉄道の名古屋線に2026年1月、新型一般車両「1A系」が登場した。新車のにおいがする1A系がホームに入線してくれば通勤通学の名古屋線ユーザーは「当たり」と感じるに違いない。
名古屋線にはもう1つ、快適性では「当たり」と言っていい一般車両が走っている。1988年3月に登場した「5200系」は、車内がゆったりとした近鉄で唯一の3ドア車。片側4ドア車ロングシートが主流のなか、前後に転換できるクロスシートやトイレを備え、長距離を快適に移動できる「理想の通勤車両」を目指して開発された。
名古屋線・大阪線の急行用
1988年のデビューと言えば、現在のフラッグシップ車両80000系「ひのとり」に譲るまで、長らく名阪特急の主役だった21000系「アーバンライナー」(リニューアル後は「アーバンライナー・プラス」)の同期にあたる。
伊勢平野を縦断する名古屋線は近鉄名古屋と伊勢中川を結ぶ。伊勢中川で大阪上本町から名張を経てやってきた大阪線と合流する。伊勢中川から南は伊勢神宮の玄関口の1つ、宇治山田までが山田線で、さらに先の鳥羽線・志摩線へとつながる。
5200系は名古屋線・大阪線・山田線を中心に運用に就いている。
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【3ドアで転換クロスシート】
