5200系のグループには、見た目はほとんど同じだが、車内照明や空調などに電源を供給する補助電源装置をメンテナンスの容易な静止形インバータとした「5209系」、ボルスタレス台車を履いた「5211系」という改良型がある。
1996年までに改良型の両形式を含めて13編成52両が造られた。さまざまな特徴のある車両だが、従来の一般車両と連結できるよう走行性能を一致させており、登場以来ほかの車種と連結しての運行が一般的だ。
他社で広がった転換クロスシート
5200系が確立した3ドア転換クロスシート車のスタイルはその後、新快速の主力となったJR西日本の「221系」やJR東海の「311系」など、ほかの鉄道事業者で登場することになる。電車だけでなく、特急料金不要という点で5200系のライバルとなる気動車のキハ75形「快速みえ」も同様だ。
一方、近鉄では、やはり通勤ラッシュなど混雑時の乗降に課題があるとして、4ドア車でロングシート・クロスシートの両方に転換できる「L/Cカー」の「5800系」が開発された。L/Cカーは近年、関東の大手私鉄が相次いで投入した有料座席列車の手本となったほか、1A系など近鉄の最新一般車両にも引き継がれている。
