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ライフ #ナース・クライシス

「病院で患者を待つだけが仕事じゃない」 起業した看護師が切り拓く、社会システムの谷間を埋める"新しい看護"のかたち

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子どもと男性
「産前産後の女性と支えたい」と起業した増田雄太氏※一部加工しております(写真:エイトカラーズ提供)

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これまで4回にわたって、人手不足、ハラスメント、給与など、看護学生や看護師が直面する多くの困難について紹介してきた。だが、そういったネガティブな話だけでなく、新しい働き方を始める看護師たちも出てきている。
病院の中で患者を待つだけでなく、自ら出向いて人々の人生に寄り添うのは、どんな看護師たちなのだろうか(「ナースクライシス」は5回の短期連載でお届けします。今回は5回目です)。
【1回目:"憧れの職業"に何が起きたか 「看護学校」定員割れの衝撃 「不要論」と「新たなニーズ」の間で揺れる准看護師という存在
【2回目:「未来に希望が見えない」19歳看護学生を自死に追いやったハラスメントの闇 教員・先輩・患者…逃げ場のない看護師たち
【3回目:「夜勤4回でやっと普通」現役看護師が明かす"給与の中身" 病院奨学金で「お礼奉公」の不条理――看護師とお金の問題
【4回目:不公平な看護師"働き方改革"の実態 「いつも尻拭い」「夜勤可能な人に集中」「菓子折り持参で謝罪」…復職望まぬ看護師も
【写真を見る】「病院で患者を待つだけが仕事じゃない」 起業した看護師が切り拓く、社会システムの谷間を埋める"新しい看護"のかたち(4枚)

看護師の新たなキャリアパス

看護師の新しいキャリアの1つに、訪問看護ステーションの運営がある。

超高齢化や慢性疾患といった問題を抱える人たちの増加や、医療の進歩によって自宅にいながら手厚い医療を受けられるようになった背景などもあり、もはや「病院で治す」という従来の医療モデルだけでは、立ちいかなくなっている。

そんななかで進められているのが、地域で病を患う人の療養生活を支える仕組み「地域包括ケアシステム」の整備だ。

この地域包括ケアシステムの重要な拠点として一翼を担っているのが、訪問看護ステーションだ。所属する訪問看護師が利用者の自宅を訪問して、体調管理や医療的な処置、生活環境の調整、家族へのサポートを行う。

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【在宅看護は「精神科領域」にも】

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