オカムラ食品工業|上場(青森県青森市)
[設 立]1971年
[代表者]岡村恒一
[売上高]353億円(2025年6月期、連結)
[従業員]95人(単体)
すしネタで人気の高いサーモン。ノルウェーなど海外の産地が有名だが、日本での生産量も拡大している。直近ではイラン情勢による航空貨物運賃の急騰などにより、海外産サーモンの価格が上昇。その影響からも国産サーモンの引き合いが強い。
その先頭に立つ企業の1つがオカムラ食品工業だ。青森や北海道でサーモントラウトの養殖を展開し、国内でトップクラスの水揚げ量を誇る。
津軽半島先端の青森県今別町に同社の主力の養殖拠点がある。いけすは直径40mと国内最大級で、1基当たり6万〜7万尾が泳ぐ。出荷時には1尾約3kgに成長し、1基で約200トン、現在16基で3200トン規模の生産体制だ。
この海域は養殖に適した条件がそろう。津軽山地が冬の季節風を遮り波は穏やかで、日本海から流れ込む対馬海流により水温も安定する。湾口が開いた地形によって適度な潮流が生まれ、海底環境も保たれる。
生産の要となるのが養殖場の中央に浮かぶバージ船で、餌を積載しエアシャフトで各いけすへ自動給餌する。発電機も備え、沖合での効率的な運用を可能にしている。
さらに、ふ化から出荷までのプロセスにも特徴がある。サーモントラウトはふ化後、一定期間淡水で育てる必要がある。稚魚は約1年かけて800g程度まで育成し、その後海水に順応させていけすに移される。海上で餌を食べ、約半年で出荷サイズに成長し、青森市内の工場で加工された後、回転ずし店やスーパーに並ぶ。
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【水産物の「買い負け」が転機に】
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