最近、「ドイツ鉄道は遅延ばかり」という話がSNSなどに繰り返し投稿される。もはや定番の「ネタ」のように扱われているドイツの列車の遅れだが、冗談のように軽く扱っているだけでなく、中にはドイツ鉄道を非難したり酷評したりする辛辣な投稿も多い。
かつては「時間に正確」というイメージもあったドイツの鉄道。「遅れ」の話がそれだけ多く交わされる中、実際の鉄道事情はどうなっているのだろうか。そして「遅延ばかり」というのは、誇張ではなく事実なのだろうか。
遅れた列車は本当に「ドイツ鉄道」?
話を進める前に、まず根本的な部分で知っておくべきことを先に説明しよう。
ネット上では、「ドイツ鉄道の遅れがひどい」などと投稿されることが多いが、これは少々誤解を招く表現かもしれず、さらにいえば誤りである可能性も否定できない。その「遅れた列車」のすべてが本当に「ドイツ鉄道」の列車である可能性は低いからだ。
「DB」の略称で知られるドイツ鉄道は、ドイツ全土で列車を運行している同国最大の旅客鉄道会社で、日本で言うところのJRに相当する。1990年の東西ドイツ統一後、94年に両国の鉄道が統合されて誕生した。
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【同じ線路上をさまざまな会社の列車が走る】
