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もはや「麻薬」としか言えない「トランプ大統領」から覚めて、世界が普通に戻るための「3つの方法」とは何か

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ラスベガスでの会議で独特のダンスを披露するトランプ大統領(写真:ブルームバーグ)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授

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ドナルド・トランプ大統領は麻薬である。

身体に悪いにもかかわらず、世界はこの中毒から抜け出せず、だんだん麻痺してきて、この麻薬がどんなに悪いことをもたらしても、反応しなくなった。他方、ちょっといい知らせかも、というような気配にはすがりつき、つかの間の快楽に浸る。

株式市場だけでなく、経済も社会も倫理観も、麻薬漬けになってしまったのである。金融資産バブルだけでなくアメリカは、社会全体がバブルになり、その結果、社会そのものがトランプ大統領によって、「何をしてもいい」という社会、麻薬漬けの社会となり、そこから抜けられなくなり、退廃の道をこのまま進んでいくことになってしまったのである。

だが、6月中旬までには、共和党の予備選挙の過半が終わり、トランプ大統領は政治的には麻薬としての効力を急速に失い、まったく効果が(悪い効き目さえも)なくなっていく。問題は、そこまでに何が起こるか、である。

世界の株式市場はラリっている

まず、現在の株式市場の中毒ぶりを見てみよう。

4月7日、急転直下、アメリカとイランが停戦交渉に入ることとなった。これで株価は急騰した。そして、実際に対面で行われると、週末だったが、先物などは、本当に停戦交渉が行われるのか?という疑問が払拭されたため、上昇した。

しかし、12日、交渉は決裂した。週明け13日の日本の株価は下がったが、さほどではなかった。ホルムズ海峡問題に関しては決着するはずはないし、たとえ決着しても原油価格はすぐには下がらないから、プラスの材料はもともとない。そして、トランプはアメリカが逆にホルムズを閉鎖すると宣言した。さらに、交渉再開の可能性が報道されると、株価は先物で大幅上昇した。

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【ついに社会も「トランプ麻薬中毒」に】

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