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〈買収の成否〉サントリーが「ロキソニン」を手中に…第一三共ヘルスケア2400億円買収の深層と、ブランド移行の高い壁

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サントリーと第一三共ヘルスケアの製品
サントリーは「ロキソニン」などを主力製品とする第一三共ヘルスケアを買収する(左写真撮影:今井康一、右写真:編集部撮影)

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酒類大手のサントリーホールディングス(HD)が、再び医薬品事業に乗り出す。

同社は4月15日、医薬大手の第一三共の子会社である第一三共ヘルスケアを約2400億円で買収すると発表した。2026年6月から29年6月にかけて3段階に分けて株式を取得し、完全子会社化する。

第一三共ヘルスケアは、05年に旧・三共と旧・第一製薬のOTC医薬品(市販薬)事業が統合される形で設立された。06年には、アステラス製薬の子会社で胃腸薬「ガスター10」などを有するゼファーマを吸収合併。25年3月期の売上高は約760億円で、その約6割を市販薬が占める。

現在の主力は解熱鎮痛薬「ロキソニン」ブランドの製品群で、200億円規模を売り上げる。総合感冒薬の「ルル」は100億円規模。ほかにも「第一三共胃腸薬」、「カロナールA」などを展開する。製品は親会社の第一三共が供給しており、同社が医療用医薬品として出している製品を市販薬に転用した「スイッチOTC医薬品」も多い。誰もが一度はお世話になったことがあるだろう。

市販薬の国内シェアでは大正製薬に次いで2位(英調査会社ユーロモニター調べ)と、リーディングカンパニーの1つといえる。

業績も極めて好調だ。コロナ禍の影響が収まってからは足元まで4期連続で営業増益を達成。営業利益率は約17%と、市販薬を主力とする他社と比べても高収益だ。今回の譲渡価格は純資産の約3.6倍で、ブランド力の高さも踏まえると妥当なディールだったといえそうだ。

過去の撤退から一転、再参入へ

かつてサントリーHDは、新薬を開発する医療用医薬品事業も所有していたが、患者数が限られた希少疾患薬が中心で、莫大な開発費をかけても収益化までこぎ着けず、02年に第一製薬に売却した苦い経験がある。にもかかわらず、なぜ再参入に踏み切るのか。

会社側は「医療用医薬品には興味はない。ただ、OTC医薬品と健康食品・飲料との親和性には興味があり、中でも第一三共ヘルスケアの持つブランドやポートフォリオは魅力的だった」(サントリーHD)と説明する。

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【酒類・海外に次ぐ一手を模索】

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