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中小型株で存在感、英ファンド「AVI」の勝ち筋/埋もれた企業価値を掘り起こす、日本調査責任者の投資哲学

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日本株ファンドを立ち上げて投資を加速している。写真は日本調査責任者の坂井一成氏(撮影:梅谷修司)

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1889年に設立された投資信託を源流とし、投資ファンドの中でも最古参級の歴史を持つのがイギリスのアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)だ。1985年からはロンドン証券取引所メイン市場に上場している旗艦ファンド「AVIグローバル・トラスト」を運用。2018年からは日本株に特化したファンドをローンチした。
原則としてエンゲージメント(建設的な対話)を志向しアクティビスト(モノ言う株主)とは一線を画すが、経営改善が見られぬ場合は株主提案も辞さない。
AVIの特徴は、中小型株への大口投資が目立つことだ。時価総額で数百億円規模と、機関投資家の買いが入りにくい銘柄に対して、発行済み株式の20~30%を保有することもある。AVIの投資哲学や投資先企業との対話の状況について、日本調査責任者を務める坂井一成氏に聞いた。

「活用されていない原資」に着目

ーーAVIの投資スタンスは

「アクティビスト」とは自称していないが、アクティブファンドであることに間違いない。純投資というよりも、エンゲージメントを通じてアルファ(超過収益)を得ることが目的だ。

多くのファンドは大型株に投資をしているが、われわれは中小型株にもまだ投資機会が残っていると考えている。エンゲージメントを通じて、企業価値の向上や業界再編といった変化を生み出したい。

投資先を選ぶ基準は2つ。1つは、活用されていない原資がバランスシート上にあること。例えば、従業員の給与水準が同業他社より低いIT企業に対して「人材獲得のため、給与を上げましょう」と提案しても、「営業利益率が低く、営業キャッシュフローも乏しく、レバレッジまでかかっている」などと言われてしまったら、会社の変化は起こせない。投資を行う体力を有していることが重要だ。

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