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【独自】米アクティビストのエリオットがダイキン工業の大株主に浮上、改善求めた「3つの要求」の全貌とは

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空調事業で世界トップ級のダイキンが、エリオットから厳しい要求を突きつけられている(編集部撮影)

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アメリカのアクティビスト(物言う株主)であるエリオット・インベストメント・マネジメントが、ダイキン工業の株式を取得していたことが東洋経済の取材でわかった。

事情を知る関係者によれば、エリオットはダイキン株に10億ドル超を投じ、発行済み株式数の約3%を保有しているもようだ。

エリオットはこれまでも複数の日本株に投資してきたが、いずれも不動産や政策保有株を潤沢に抱える企業が目立った。ダイキンはこうした資産をさほど持たないにもかかわらず、過去最大級の資金を投じたことになる。

停滞するダイキン株

ダイキンの株価はこの5年間停滞している。三菱電機やパナソニックホールディングス(HD)など、国内で空調機を手がける同業と比較してもパフォーマンスが悪い。三菱電機には防衛費の増額、パナソニックにはデータセンター向け電池電源の需要増など追い風が吹いていたことを差し引いても、ダイキン株の停滞が目立つ(下図)。

ダイキンは1990年代以降、業績を大幅に伸ばしてきた。2代前の社長で、現在は名誉会長兼グローバルグループ代表執行役員の井上礼之氏が決断した中国市場への本格進出が奏功した。

しかし、直近は成長が鈍化している。2024年度の営業利益は4016億円と会社計画の4280億円に届かなかったうえ、為替差益を除くと実質的な減益だ。25年度も厳しく、今年2月の第3四半期決算発表時に業績予想を下方修正している。

猛暑の影響で日本国内向けのエアコンは好調だったが、海外の空調事業が軒並み厳しい状況だった。過去20年間の成長を牽引してきた中国向けが経済全体の低迷により冴えない中、東南アジアや育成中のインドで景気後退や天候不良が重なった。

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【ダイキンに伝えた「3つの指摘」】

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