また、アルツハイマー病で脳に蓄積する異常タンパク質(アミロイドなど)は、嗅覚を処理する脳の領域で早い時期から見つかります。つまり、鼻が悪いとアルツハイマー病になる可能性が高まるのです。
また、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)があると、体内で炎症物質(サイトカイン)が増えます。それが血液を介して脳に届くと、脳神経に炎症が起きて、認知機能が低下する可能性があります。
さらに、あとで詳述しますが、鼻が悪いと睡眠時無呼吸症候群や、睡眠の質の低下が危ぶまれます。睡眠不足になれば、脳細胞の活性化が停滞して、やはり認知機能が落ちることになります。
鼻が悪いことで認知症になる可能性は、けっして否定できないのです。
加えて、鼻炎は「声が出しにくい」「声がかすれる」などの発声障害と、直接的な関係があるわけではありませんが、間接的には声に影響を与える可能性もあります。
鼻が詰まると、間違いなく声の「響き」に影響します。頭蓋骨の中で、声が共鳴する空間が塞がれてしまうからです。
その結果、声がこもったり、鼻声になったりします。声帯の動きに問題があるわけではないので、厳密には「発声障害」とはいえませんが、声の質が変わることには違いありません。
また、鼻水が喉のほうに流れ落ちる「後鼻漏(こうびろう)」があると、それが喉の粘膜や声帯を刺激し、慢性的な炎症や咳を誘発します。それが繰り返されると、声帯に負担がかかり、声がかすれることがあります。
さらに、鼻が悪いせいで口呼吸をしていると、喉や声帯の粘膜の潤滑性が失われ、そのせいで声が出しにくくなります。
乾燥した声帯は傷つきやすく、軽い炎症を起こします。声帯の炎症が長引いたり繰り返されたりすると、ポリープなどのリスクを高める可能性があります。鼻を健康にして、深刻な病気のリスクを遠ざけましょう。
70代以上なら「過敏性鼻炎」の可能性が高い
くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がある場合、70代以上の方であれば「過敏性鼻炎(血管運動性鼻炎)」 である可能性が高いでしょう。
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【検査をしても、異常が認められにくい】
