1個売って、利益は約1円。年間1000万個を作り続けて、ようやく事業として成立する――。
直径約3cmのカップ型容器に、象の愛らしいイラストが目印の駄菓子「モロッコヨーグル」を製造するサンヨー製菓(大阪市西成区)は、親子3代にわたり、この薄利多売なビジネスを続けている。
駄菓子メーカーの淘汰は激しい。少子化、原材料高騰、駄菓子屋の減少などのあおりを受け、かつて約10社ほどが製造していた「ヨーグル系駄菓子」で生き残るのは2社のみ。この厳しい状況でなぜ、サンヨー製菓の「モロッコヨーグル」は荒波を乗り越え、生き残ることができたのか。
その背景には、「1個売って利益約1円」というビジネスを成立させるための、同社のたゆまぬ企業努力と、子どもたちへの想いがあった。
温度管理を徹底するため、運送会社に毎日FAX
モロッコヨーグルは、ヨーグルト風ではあるものの、実際は乳製品ではなく植物油脂、砂糖、ブドウ糖、酸味料、塩などを攪拌して、ホイップ状にした駄菓子だ。「菓子パンに挟むバタークリームに近いです」と3代目社長の池田光隆さんは説明する。
現在、モロッコヨーグルの製造工場では朝9時から16時過ぎまでラインが稼働し、5人体制で1日に約6万〜7万個、年間で約1000万個を製造している。





















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