さらに、ネット通販などで箱売りをしている業者も登場しており、ネットで購入した客が、箱の中にあるあたりを駄菓子屋に持っていき、商品と交換するという事態も発生。「最終的にはお客さんの良心に委ねるしかない」と池田さんは吐露するが、根本的な解決策はまだみつかっていない。
こうした背景から、池田さんの父親である2代目の時代に、クジをつけない「ヨーグルスーパー80」という商品も生まれた。
ちなみに、取材時点では製造機械の不具合で「あたり」「はずれ」の数を把握しにくくなったことから、この「あたりなしのバージョン」をメインで製造・出荷している状況だった。
「あたり」「はずれ」という駄菓子が持つワクワク感と、駄菓子屋業界の課題。サンヨー製菓はその両立の難しさに直面しながらも、販売形態の変化に合わせて時代に寄り添いながら商品を届けている。
1000万個売れても綱渡りの経営が続く
サンヨー製菓の経営は決して楽ではない。池田さんは、父から「売り上げ1億円に乗ると楽になるんだが……」と言われてきたそうだ。引き継いだ後、長らくその壁は厚かったが、2004年に1億円を突破した。
きっかけは、深夜のバラエティー番組で紹介されたことだった。番組を見た視聴者が買い求め、問屋からの注文数が一気に増えたのだ。
「おかげで、寝不足になりながら機械を動かし続けました」と池田さんは振り返る。その年の売り上げは1億4000万円まで増加。その後は落ち着き、現在の売り上げは1億円前後で推移している。
ただし、それはあくまで1個1円の利益をコツコツ積み上げた結果に過ぎない。製造ラインを1日でも止めれば、その均衡はたちまち崩れるのだ。





















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