「眼鏡を100個買い直した」ニトリHD会長、発達障害診断に"ホッとした" 漢字で名前が書けず「頭の悪さ」を責めた過去

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これを聞いてすぐに思い出したのは小学生時代のこと。その頃は毎日のように先生から、「落ち着きなさい!」「人の言っていることをちゃんと聞きなさい!」と叱られていました。それに、使った物を片付けようと思っても、そわそわして気が散ってしまう。だから今も整理整頓は苦手です。机の上は書類だらけ。家では脱いだ服やら、何やらかにやらがそのへんにボンボンと投げてあります。

「3つ目が『衝動性』です。順番を待つのが苦手で、思いついたことをすぐに口に出したり、行動したりします。また、会話の流れに関係なく思い浮かんだことを次々と話し出したり、友だちや同僚同士の話に急に割り込んだりしてしまうこともあります」

まさにせっかちで、思いついたら即行動するのが私でした。これは、子ども時代はただのわがままだと思われていたけれど、ニトリを創業してからはプラスに働いていたかもしれません。会話の中で「あれ?」と疑問に思ったら、それまでの話の流れなんか気にせずに、その場ですぐに質問してしまう。そうすると、話している相手は一瞬ぽかーんとするのですが、丁寧に教えてくれる人がほとんどです。「後で聞こう」だなんて、覚えちゃいられないのです。

「これらの特性は人によって強さが違い、全部が出るわけではありません」

……というところで、専門家の説明は一段落しました。

私は驚きました。自分の子ども時代から現在までを思い返すと、この3つの特性がずいぶんと当てはまっているなと感じたからです。

それまではまったく知らなかった「発達障害」。

だけど自分にそっくりらしい「発達障害」。

一気に興味を持った私は、発達障害について書かれた本を集めていきました。

ADHD、ASD、LDという種類

本を読んだところ、発達障害にはADHDの他に、ASD(自閉スペクトラム症、自閉症スペクトラム障害)と、LD(限局性学習症、限局性学習障害)などの種類があるとわかりました。

このうちASDは、主に学校や会社など社会生活でのコミュニケーションと行動のパターンに特性がある発達障害です。人との関わり方が独特で、相手の気持ちや表情を読み取ることに難しさを感じやすく、空気を読むのも苦手です。話し相手の冗談やたとえ話をそのまんま受け取ってしまうこともあるそうです。

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