ロイホ「ファミレス」だけじゃない"意外な稼ぎ頭" 外食事業の3倍稼ぐインバウンド戦略成功の裏側
一方、コロナ禍では外食業界・旅行業界がいずれも苦戦したため、ロイヤルHDの損失は膨らんだ。20年度は売上高が前年比で4割減少し、当期純利益は275億円の赤字を計上した。
コロナ終息後は、事業ポートフォリオを見直し、現在は、外食、コントラクト、ホテル、食品、その他の5つに分かれている。25年12月期決算のセグメント利益(全社コスト控除前)は、計132億円と過去最高に達した。このうち、ホテル事業は68億円(前年比26%増)で、全体の52%を占めた。
リッチモンドホテルの年間稼働率が87.9%と、前期比で7.4ポイント伸び、客単価も上昇。利用者に占める訪日客の比率は過去最高の26.4%で単価を引き上げる要因となった。
ホテル事業は25~27年の3カ年で、190億円の投資を見込む。部屋を統合して大人数が宿泊できるようにして、採算性を高める方針だ。
ラグジュアリーへ進出 世界的ブランドとの提携
ロイヤルHDは25年、飛躍のための新たな一手を打った。ラグジュアリーブランドを展開するために高級ホテルブランドを手掛けるタイの「マイナーグループ」と合弁会社「ロイヤルマイナーホテルズ」を設立した。出資比率は50%ずつだ。
ロイヤルマイナーホテルズでは3つのブランドを展開する。
「アナンタラ」は、高価格帯のホテルブランドで、軽井沢に30年に開業予定。4万平方メートルの広大な敷地に50室規模を設置する。「アヴァニ」はライフスタイル型のホテルで、都心の中心にあり、共用部が充実。ルーフトップバーなどで飲食を楽しめる。
「チボリ」はポルトガル・リスボンの100年の歴史を持つブランドで、クラシカルなラグジュアリーホテルだ。さらにマイナーグループとの提携で、世界50ホテルとのポイント交換も可能となり、送客効果も見込めるという。35年までに21棟のラグジュアリーホテルを開業し、売上高210億円を計画する。
本山社長は「世界的にプレゼンスが高いブランドを日本で展開していく。特に中間層が増えている東南アジアの方に有名なブランドなので、安心して過ごすことができるのが強み。これまでにインバウンド向けの対応で学んだことや、外食やコントラクトのホスピタリティを生かしたい」と力を込める。





















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