ロイホ「ファミレス」だけじゃない"意外な稼ぎ頭" 外食事業の3倍稼ぐインバウンド戦略成功の裏側

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今では都内有数の人気ホテルに成長したリッチモンドホテル プレミア浅草だが、開業当初は苦戦を強いられた。本山社長は「インバウンド対応のノウハウが全くなく、海外での知名度も低かった。海外旅行者は知名度のないブランドには泊まってくれなかった」と振り返る。

運用面でも試行錯誤は続いた。朝食はロイヤルホストの強みを生かし和食中心に用意したが、長期滞在客が多く、パンやヨーグルト、チーズといった日常的な朝食へのニーズが強いことが分かった。

フロント
外国語が飛び交うリッチモンドホテル プレミア浅草のフロント(筆者撮影)

そのため、海外サイトで口コミが広がるようにマーケティングに注力した。また、インバウンド向けにサービスを改善。徐々に評価が高まり、認知が広がった。「食事や運用面でインバウンドの細かいニーズが分かってきた。ここで学んだインバウンド対応の知見が、リッチモンド全体の底上げにつながった」。

外食とのシナジーが強みに

ロイヤルHDの祖業は福岡空港での機内食事業と喫茶事業で、1951年に創業した。その後はレストラン事業を手がけ、71年に福岡県北九州市で「ロイヤルホスト」を開業し、全国で知られるファミリーレストランに成長した。

ロイヤルHDのホテル事業への参入は95年1月に東大阪に開業したのが始まりだ。当時の名前はロイネットホテルで、大和ハウス工業と一緒にホテル展開。2004年にアールエヌティーホテルズがホテル事業を承継した。

現在はリッチモンドホテル43店舗を全国展開するほか、ライフスタイル型ホテルの新ブランド「THE BASEMENT」を1店舗運営している。リッチモンドホテルは、開業時はビジネス客が中心だったが、コロナ終息後は、レジャー・インバウンド客の比重が高まっているという。

運営面での評価が高く、ジェイ・ディー・パワー ジャパンが発表した24年のホテル宿泊客満足度調査において、ミッドスケールホテル部門の宿泊満足度は1位に輝いた。

ラウンジ
ライフスタイル型ホテルの新ブランド「THE BASEMENT」のラウンジ(写真:ロイヤルホールディングスプレスリリース)

外食事業とホテル事業の連携も特徴だ。リッチモンドホテルが入るビルにロイヤルホストなどのレストランも店舗を構える。さらに会員プログラム「MyROYAL」でリッチモンドホテルの宿泊でもポイントが付与されるようになり、貯めたポイントは「ロイヤルホスト」「てんや」「シズラー」「シェーキーズ」などの店舗で利用できる。

本山社長は「リッチモンドホテルがロイヤルグループと知らない人も多い。ポイントを付与することで、知ってもらうきっかけになる」と狙いを語る。

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