399.3万円~スズキ「eビターラ」の価格は妥当か? 出来ばえの良さに自信を持つ一方で難航した価格設定の答え

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「いまのBEV市場は、アーリーアダプターが乗る第1波が過ぎ、第2波が来ている状況です」と開発者。

日産「リーフ」やテスラ「モデル3」などでBEVを体験し、次のBEVを探している購買層。それがeビターラのターゲットのひとつという。

ブラウン&ブラックの色づかいと素材で高級感を演出する(筆者撮影)

もうひとつは、従来のスズキ車からの乗り換え層だ。いずれにしても、スズキの目下の課題は、販売店にBEVに慣れてもらうことだとされる。

「BEVに乗っていたお客様から、販売員があれこれ教わっている状況もあります」

スズキの担当者は笑顔とも苦笑ともつかない表情とともに教えてくれた。

前後の駆動力配分を変える「ALLGRIP-e」

スズキは、eビターラの拡販をめざして、メカニズム的特徴を盛り込んでいる。

「4WDのBEVは、このクラスではほぼ唯一」。スズキのマーケティング担当者は、雪国などで市場の拡大が期待されていると言う。

eビターラの4WDシステムは「ALLGRIP-e(オールグリップイー)」と名付けられている。前輪駆動用のモーターに加え、後輪用にもうひとつモーターをそなえる。

ホイールは全車18インチでグレード間での外観上の違いはない(筆者撮影)

4WD化のメリットとして、先に触れた雪国でのオフロード性能に加え、旋回性能の高さが強調されている。

オフロードでは、滑りやすい路面用に「トレイルモード」を設定。ALLGRIP-eを構成するeアクスルは、前後ともにブレーキを使ったLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)制御を行う。

オンロード用には、前後のトルク配分を路面状況や加速に応じて変化させていく「オートモード」がある。

加速時は、前後で50対50のトルク配分。高速巡航時などは、フロントのトルク配分を54%とし、前輪が車体を引っ張っていくイメージだ。

滑りやすい路面に遭遇すると、前輪のトルクは70%まで増される。つねに4輪を駆動するフルタイム4WD方式というわけだ。

次ページ一充電航続可能距離はグレードにより433~520km
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