スマートフォンのカメラは「性能」から「感性」へ。ライカ、ハッセルブラッド、そしてリコーGRまで参戦。カメラ老舗と組む狙い

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カメラメーカーとスマホメーカーのコラボが進む(写真:筆者撮影)
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スマートフォンのカメラ性能が著しく向上した結果、コンパクトデジタルカメラ市場はスマートフォンに奪い尽くされた。カメラメーカーは高級モデルに活路を見出そうとしているが、ライバルであるスマートフォンメーカーとの協業にも積極的だ。ライカ、ハッセルブラッドなど老舗メーカーに続き、日本のリコーもいよいよこの分野に進出を開始した。

スマホのカメラは性能から「絵作り」へ

スマートフォンのカメラは、各社のフラッグシップモデルを選べば十分に美しく満足度の高い写真が撮れる時代になった。また、もはや「どのカメラがいちばん優れているのか」を単純に競うこと自体、以前ほど大きな意味を持たなくなりつつある。それでも各メーカーは、夜間の星空撮影やコンサート会場の暗いステージといった特殊な環境での撮影性能を高めようと開発を続けており、スマホカメラの技術進化は今なお加速を続けている。

その一方で「美しい写真とはどんな写真なのか?」という原点に立ち返ると、それはSNSで映える色鮮やかな写真だけではなく、たとえ若干暗みがあったとしても、いい感じに雰囲気を出している淡い色合いのアナログカメラ風の写真に目を奪われることもあるだろう。また最近では若い世代を中心に昔のコンパクトデジタルカメラを使い、あえて画質の劣る写真を撮影することも流行っている。これも写真そのものの美しさではなく、解像度の低い写真が生み出すエモい雰囲気が今の時代に受けているのだ。

世界初の商用カメラが誕生したのは1839年、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールの銀板写真と言われている。つまり人類がカメラというものを手にしてその場の風景や人物を記録に残せるようになって、まもなく200年に達しようとしている。これだけ長い歴史を持つカメラの様々な撮影ノウハウは、最新のデジタル技術を搭載したスマートフォンでは再現しにくい。そこでスマートフォンメーカーも積極的にカメラメーカーとの協業を本格化させている。

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