「メタバースでSEL教育」行う不登校支援、発達特性がある子も参加しやすい・・・東京学芸大との共同研究で"社会情動的スキル"の傾向や変化を検証

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夢中カレッジのメタバース空間
メタバースを活用した不登校支援が広がっているが、その効果について学術的に検証する取り組みが始まっている(写真:ワオフル)

不登校の児童・生徒数が年々増加する中、メタバースを活用した支援を選ぶ家庭や導入自治体も増えている。

2024年2月にスタートしたオンラインフリースクール「夢中カレッジ」も、メタバース空間で展開される不登校支援サービスの1つだが、SEL(Social Emotional Learning:社会性と情動の学習)を組み合わせた教育プログラムを実践している点が大きな特徴だ。

運営元であるワオフル代表取締役社長の辻田寛明氏は、こう話す。

「1年運営する中で不登校の子どもたちがリアルへの一歩を踏み出す姿が見られました。メタバース上でSELを実践することの効果を実感していますが、不登校で苦しむ子を少しでも減らすには、私たちが肌感覚でやってきたことを定量的に見ていかなければいけないと思いました」

そこで同社は、この取り組みの教育効果を検証するため、25年度より東京学芸大学との共同研究を開始した。オンライン支援の現場で見られる子どもの変容を学術的に可視化し、より効果的な支援方法の確立を目指すという。

「家から出られない」壁を超えるメタバース

具体的に、同社はどのような不登校支援を行っているのか。

まず、夢中カレッジでは、オンライン上のメタバース空間にアバターで「登校」する。1クラス12人までの少人数制で、子どもの状態や希望に応じてSELを採り入れたグループ活動や探究活動、学習指導要領に基づく読み書き活動、遊びの活動、スタッフとの対話などの教育プログラムを提供している。

不登校の子どもたちは、家から出ること自体が大きなハードルとなっていることも少なくない。辻田氏は、「安心できる自宅から人とのつながりを作れるオンラインという形態が、重要なアプローチになっている」と語る。

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