「常識がなさ過ぎる…」人事部長が絶句…入社式にスーツで来なかった新人のまさかの"言い分"
「入社式にオフィスカジュアルで来た新入社員がいたんですよ。信じられますか?」
ある製造業の人事部長(50代)が、眉間にしわを寄せながらそう言った。昨年の入社式で、数名の新入社員がジャケットなしのカジュアルな服装で現れたというのだ。
「普通はフォーマルなスーツだろう! 社会人としての常識がないのか」
人事部長はかなり腹を立てていた。
しかし本当に「普通はスーツ」と言い切れるのだろうか。調べてみると、そう単純な話ではないことが分かる。そこで今回は、入社式の服装問題について考えてみたい。人事担当者や管理職の方には、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
「普通」とは誰が決めたのか?
まず確認しておきたいのは、当然のことながら、入社式の服装に関する法的な決まりは存在しないということだ。労働基準法にも、会社法にも、「入社式はスーツで参加しなければならない」などという条文はない。
では、なぜ多くの人が「入社式はスーツが当たり前」と思っているのか。それは長年の慣習である。日本企業において、入社式は厳粛な儀式として位置づけられてきた。社長の訓示があり、辞令が交付され、新入社員代表が宣誓を行う。こうした儀式にふさわしい服装として、フォーマルなスーツが選ばれてきたのだ。
しかし「慣習」と「ルール」は違う。慣習はあくまで「多くの人がそうしてきた」という事実に過ぎない。明文化されたルールがなければ、それに従う義務はない。
冒頭の人事部長に「入社式の服装について、内定者に何か伝えましたか?」と聞いてみた。すると、こんな答えが返ってきた。
「特に何も言っていません。言わなくても分かるでしょう、普通は」
ここに問題の本質がある。「言わなくても分かる」という前提が、もはや通用しなくなっているのだ。





















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