本書に、非暴力の抗議運動は57%が民主体制につながったが、暴力を伴う変化では6%に満たなかったという話がありました。
世の中は、悪人をあげつらい、そいつを死刑にしろと激しく糾弾したがりますが、それがあまりに激しすぎると良くない結果を必ず招くのです。
一度クーデターが起きると、軍人たちに「やっていいんだ」という印象を植え付けてしまい、何度もクーデターが起きてしまう「クーデターの罠」という話も印象的でした。
日本は、戦前には二・二六事件がありましたが、戦後の自衛隊になってから、クーデターなど恐らく誰も考えたことがないでしょう。
暴力は良くない結果を招く
60年代には学生運動が盛り上がって、街頭で石や火炎瓶を投げて機動隊と対決しましたが、それも一瞬の火花のようなもので、彼らが大学を卒業すれば終わってしまいました。
でも、もし運動が燃え盛っている時、火炎瓶を持った学生たちが国会を占拠して、時の政権を退陣させるようなことが起きていたら、それが成功体験となって、暴力行為が収まらなかった可能性はあるでしょう。暴力は、どんな国のどんな民族でも絶対に否定しなければ良くない結果を招くのです。
そう考えるとベネズエラはどうなんだろうと思います。ああいう暴力的なことで放逐してうまくいくのでしょうか。過去のイラクやアフガンを見ても、難しいのではないかと思います。本書はいいタイミングで書かれていると言えるでしょう。
(構成:泉美木蘭)
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