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日本の図書館を変えた1台。昭和40年、2000冊の本を積んで東京・日野市を走り始める/前川恒雄『移動図書館ひまわり号』を読む(上)

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前川恒雄『移動図書館ひまわり号』/夏葉社

1965(昭和40)年9月21日、東京・日野市を1台の車が走っている。車体には「ひまわり号」の文字。日野市内を回るからひまわり号と命名された移動図書館だ。2000冊の本を積んだこの小さな図書館が、日本の図書館を大きく変える。

日野市立図書館初代館長の回顧録

ビジネスに効く名著のエッセンスを識者がコンパクトに解説する。【原則土曜日更新】

『移動図書館ひまわり号』は、65〜74年に日野市立図書館初代館長を務めた前川恒雄(1930〜2020)による回顧録である。1988年刊、2016年復刊。

60年代前半、日本の図書館は利用の低下に悩んでいた。当時の図書館はそのつど名前や住所を記入しなければ入館できず、蔵書の多くは館内閲覧に限られた。誰でも自由に入って歩き回り、好きな本を借りて帰れる現代の図書館とは、およそ懸け離れていた。

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【この現状を憂いたのが…】

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