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ショパンコンクールを支える"黒子"ピアノメーカーの熾烈な戦い…本番で弾く1台を選ぶ10~15分間のピアノセレクション、調律師には「地獄の時間」

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「調律師には地獄の時間。選ばれなかったときのつらさ、落ち込みようといったらない。それを80回以上も繰り返すわけだから、かなり堪える」

カワイで前回大会からメインチューナーを務める大久保英質氏は、こう打ち明ける。ここでピアニストから選ばれなかったピアノは、二度と舞台に上がることはない。会場の後方では各社の関係者が、固唾をのんでその様子を見守っている。

どのピアノが選ばれたかは、演奏ごとにピアニストの名とともに読み上げられる。ファイナリストを送り出し、優勝ピアノとして認められるインパクトは計り知れない。そこには、ブランドの名誉をかけた「もう1つのコンクール」がある。

絶対王者スタインウェイ

長らくショパンコンクールの舞台を支配してきたピアノメーカーは、アメリカのスタインウェイ・アンド・サンズだ。1927年の第1回大会から公式ピアノとして名を連ね、その力強く重厚なサウンドで、数々の名演を支えてきた。

コンサートの舞台を支配してきたのがスタインウェイ・アンド・サンズ。ベン・シュタイナーCEOは自信を見せる(記者撮影)

今大会では2次予選へ進んだピアニスト40人のうち、スタインウェイを選んだのは24人、カワイ11人、ファツィオリ4人、ヤマハ1人、ベヒシュタイン0人となった。

ベン・シュタイナーCEOは「世界の95%のトップアーティストがスタインウェイを弾いている」と胸を張り、こう例える。

「F1では様々なカーメーカーのマシンが走っているが、もし95%のドライバーがフェラーリを選んだら、誰もがフェラーリを欲しがるだろう。同じことがピアノの世界でも起きている」

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【調律師らの献身的なサポート】

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