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倒産急増の焼肉業界で「焼肉きんぐ」が"一人勝ち"の理由とは?"食べ放題"だけじゃない魅力を現地レポと幹部取材で深掘り!都心出店の真意も聞いた

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2025年6月にオープンした焼肉きんぐ新宿西口大ガード店。ロードサイドの大型店舗という同チェーンのビジネスモデルとしては異色の立地だが、過去最高売上を更新し続けているという(撮影:今井康一)
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焼肉店の倒産が急増している。円安による輸入肉の高騰や、人手不足による人件費増がその背景にあるようだ。

ただし「食べ放題」を掲げるチェーンにおいては話が別だ。「景気が悪くなると食べ放題が流行る」とはよく言われるところである。

業績を伸ばしている焼肉食べ放題の「焼肉きんぐ」

例えば焼肉で店舗数1位の牛角は2023年頃から食べ放題専門店を展開、現在38店舗まで増やしている。そのほか食べ放題専門店としては、ゼンショーホールディングスのグループ会社が展開する「熟成焼肉 いちばん」や、すかいらーく系列の「じゅうじゅうカルビ」などがある。

また、とくに業績を伸ばしているブランドとして挙げられるのが「焼肉きんぐ」だ。2025年6月期は27店舗を出店し約350店舗、直営店の店舗売上高は前期比11.7%増の616億4700万円となっている。

100分の食べ放題コースが目玉で、3種類のコースの中でも客の7〜8割が注文するのが3380円(税抜)のきんぐコース。上位コースのプレミアムコースのように特選牛や国産牛などは含まれないものの、五大名物や期間限定フェアメニュー、デザートなどもしっかり食べられて3000円台というコストパフォーマンスが受けている。

運営するのは、「丸源ラーメン」など20ブランドを展開する物語コーポレーション。2007年、前身の「焼肉一番カルビ」から焼肉食べ放題チェーンとして展開を始めた焼肉きんぐは、連結売上高の約5割を稼ぎ出す柱のブランドに成長した。

原価が高くなる食べ放題は薄利多売、つまり客数で稼ぐ業態だ。焼肉きんぐも、ファミリー層をターゲットに郊外ロードサイドの大型店というビジネスモデルで展開を広げてきた。

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