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村田製作所、独走MLCC生む「超垂直統合」の神髄。独自ノウハウを確立してブラックボックス化

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ペン先で指した粒状のものが、村田製作所製の世界最小MLCCだ(写真:村田製作所)
半導体や家電など日本の電機産業は凋落の歴史をたどったが、電子部品は高い競争力を保ち、日本勢が世界生産額の3割超を占める。その強さの源にあるのが独自の経営戦略だ。村田製作所、TDK、ミネベアミツミ――。本特集では彼らの流儀のエッセンスをお届けする。

手のひらを開き、指の腹を眺めてほしい。人ごとに形の違う、渦巻き状の指紋が見えるはずだ。2024年9月、その溝の隙間にも満たないサイズのMLCC(積層セラミックコンデンサー)が誕生した。長さ0.16ミリメートル、幅0.08ミリメートル。従来の世界最小品から体積は4分の1となる。

開発したのは、MLCCの世界シェア約4割を握る最大手で、「電子部品の王者」とも称される村田製作所だ。25年3月期の連結業績は売上高1兆7433億円、営業利益2797億円に達する。

あらゆる最終製品に欠かせない

なぜMLCCを制する者が「王者」なのか。砂のようなこの部品が、スマートフォンや自動車など回路を持つあらゆる最終製品に欠かせないからだ。電圧の安定や電流のノイズ除去を担い、これがなければ電子機器は成り立たない。

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