回転寿司で絶対に外せない「痩せる寿司ネタ」とは何か→人気ランキング上位のサーモンやマグロ赤身には乏しくてトロには豊富な「痩せるアブラ」

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回転寿司
「痩せる寿司ネタ」は一体何?(写真:KAZU/PIXTA)
回転寿司の人気ネタといえば最近はサーモンが不動の1位。ほかにはマグロの赤身やエビが人気上位に並びます。
しかし、ダイエットの観点から考えると、この寿司ネタ選びはちょっと残念。なぜなら、「痩せるアブラ」を摂る機会をみすみす逃していることになるからです。
のべ30万人以上を診察した内科医の奥田昌子医師は、新著『これをやめれば痩せられる』で、科学的根拠をもとに日本人がもっとも効率よく痩せる方法を紹介。
以下ではその奥田医師が、「ダイエットの味方になってくれる魚のアブラ」について解説します。

人気の寿司ネタはサーモンやマグロ赤身

大手水産会社が回転寿司で人気のネタを調査して、結果を毎年公表しています。2024年は、月に1回以上回転寿司店を利用する15~59歳の男女3000人に聞きました。

すると、よく食べるネタとして全体の約半数があげたのがサーモンでした。サーモンは13年連続の1位で、「脂が乗っている」「食べやすい」と答えた人が多かったようです。

続いて、全体の3分の1がマグロ赤身と回答し、次いで、ハマチ・ブリ、エビ、マグロ中トロの順でした。

この調査でブリと一緒になっているハマチはブリの幼名で、ブリの体長が約80cmあるのに対し、ハマチは約40cmです。

エビ、カニ、タコ、イカなどを含めて、魚介は風味も食感もさまざまです。それを思い思いに、比較的手頃な価格で楽しむことができるのが回転寿司の魅力といえます。

やっぱり日本人は魚だろ。体にもいいしね。肉も好きだけど、魚を食べると罪ほろぼしっていうかさ、体に気をつかってる気になれるよな。

はい。魚が体によいのは事実です。魚の健康効果のうち、医学的に、とくに評価できるのが動脈硬化の予防に役立つことです。

心筋梗塞は、心臓を流れる血管が動脈硬化を起こして詰まることで心臓の機能がそこなわれる病気です。

近年、心筋梗塞を含む心臓病は日本人の死因の2位になっていますが、なんと、これでも日本は心筋梗塞の発症率が世界でもっとも低い国なのです。

その理由として考えられているのが、1つには、遺伝的な背景により、日本人は善玉コレステロール(HDL)が欧州系のアメリカ人より平均10%多いこと。そして、もう1つが魚を食べてきたことです。

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