「温泉旅行で同じ部屋に宿泊」「終電逃して相手の家で一夜」“異性の友人”として30年「何もなかった」男女が46歳で結婚するまで

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恋愛感情よりも友情に重きを置く洋子さん。シラフのときはのんびりした話し方が特徴的で、健一さんは当初は異性として好意があったと明かす。

「天然キャラが面白いからです。部活も同じだったので気まずくなるのが嫌で何も言えませんでしたけど。付き合ったのは結婚する半年前だから、30年間は単なる友達関係です。ちなみに、結婚して一緒に暮らしてみて、彼女の天然は本物なのだと知りました(笑)」

勤務先のメーカーでは営業寄りの技術職である健一さん。手抜き仕事をする営業職を厳しく追及するエース級社員として知られているらしいが、プライベートでは肩の力を抜きたいようだ。

「大学時代もサッカー部の仲間で集まって飲んでいましたし、2人きりでもちょくちょく会って飲んでいました。その頃もお互いに別の恋人がいたりして、恋愛感情というものはありません」

“友人”として温泉旅行も

幼なじみや学生時代からの友達は家族に近くなっていくのかもしれない。洋子さんが景品で当てたという温泉一泊旅行に健一さんが同行して同じ部屋で寝たり、都心で深酒した健一さんがタクシー代節約のために洋子さんの家に泊まったこともあった。男女関係などには発展しなかった。

そんな2人が初めて大喧嘩したのは2020年の夏。コロナ禍で雇用が不安定になる中、健一さんは会社に必要な人材だけが残ればいいという趣旨の発言をした。洋子さんはまったく別の業界で働いているが、健一さんの意見に納得がいかず、2軒目で喧嘩別れしたと振り返る。以後、1年半はまったく顔を合わせなかった。

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