僧侶が説く「納得がいかないことがあっても、原因を探さないほうがいい」の理由――偶然が人生を豊かにすることもある

物事は起こすものではなく、起こるもの。私たちの人生は偶然性に左右されてしまうわけですが、それは悪いことばかりではありません(写真:tsukat/PIXTA)
円安による原油価格の高騰や異常気象による不作が原因とされるコメ不足など、目まぐるしく変化する世の中に翻弄されてしまう……自分にはどうにもならないという無力感にさいなまれている人は少なくありません。
なぜ、人生には思いどおりにならないこと“ばかり”起こってしまうのでしょうか。逆に、自分の努力などで意図的に人生を好転させることは可能なのでしょうか。
人生に行き詰っている、老後の資金が大変、人と比較されるのがつらい、職場の人間関係に困っている……尽きることのない悩みに私たちはどうやって対処していけばいいのか? 「仏教的アプローチで人生を経営する」という新しい生き方を提案する書籍『仏陀経営』(愛葉宣明・著)より、一部を紹介します(全3回中の第1回)。
引き寄せの法則はあるのか?
お金や幸せを強く思えばそれらを引き寄せられる──引き寄せの法則をご存じでしょうか。
アメリカの思想家ウィリアム・ウォーカー・アトキンソンが世界で初めて紹介したと言われるこの法則では、ポジティブに考えると良いことが起き、ネガティブに考えると悪いことが起きるとされています。望む、望まないは関係がないため、心で思っているなら、病気や貧困も引き寄せてしまいます。
具体的な方法は本筋と関係がないので省きますが、アトキンソンは引き寄せの法則の軸となる考え方を著書で次のように述べています。
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