
ステージ4のがん宣告を受け、残念ながら1月28日に逝去された経済アナリスト森永卓郎さんが残した遺作『さらば!グローバル資本主義: 「東京一極集中経済」からの決別』(森永卓郎、神山典士 著、東洋経済新報社)。
本記事の前編(森永卓郎さん(享年67)が最期に記した「資本主義が行き詰まる4つの理由」)では、その中で書かれている「成熟した資本主義がやがて行き詰まる原因」について記した。
「では、自分自身の生活を、どうグローバル資本主義から脱却させるのか?」その答えとして森永さんが本書の中で挙げているのが、都心から1.5〜2時間圏の「トカイナカ」と呼ばれるエリアへの移住だ。
「トカイナカ」で育つ「非認知能力」
森永さん自身、ふたりの子どもを育てた立場からすると、教育環境に対しても「トカイナカ」に不自由や不満足さはまったく感じないという。
また、それ以上に重要なポイントとして、「非認知能力(生き抜く力、正解のない問題課題に対して自分で検索検証しながら答えを導き出す能力)」にも焦点を当てている。
成人して社会に出ていったときに必要となるその「非認知能力」を身につけるには、じつは10代のころから自然を相手にさまざまな体験ができる「トカイナカ」のほうが教育環境に適している、と森永さんはいうのである。
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