マツダの中国合弁が「スケボー型シャシー」採用へ 電池大手のCATLと提携、外資系メーカーでは初

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長安マツダは外資系合弁メーカーとして初めてCATLのスケボー型シャシーを採用する。写真は両社の提携覚書の調印式(CATLのウェブサイトより)

日本のマツダと中国の長安汽車の合弁自動車メーカーである長安マツダは、中国の車載電池最大手のCATL(寧徳時代新能源科技)が開発した「スケートボード型シャシー」を次期新型車のプラットフォーム(車台)に採用する。

CATLが5月13日、同社のスケボー型シャシーをベースにした新型EV(電気自動車)の共同開発について、長安マツダと提携の覚書に調印したと発表した。

スケボー型シャシーとは、クルマの車体を上下に分割し、下側のシャシーを標準化して電池や駆動システムなどの機能を集約したものだ。EV用の車載電池は薄く平らな形に成形できるため、スケボー型シャシーとの相性がよいとされる。

電池とシャシーを一体設計

CATLはスケボー型シャシーを戦略的な新規事業に位置付け、数年前から開発と売り込みに注力してきた。スケボー型シャシーのメリットの1つは、車載電池とシャシーを一体的に設計することで、電池の積載効率を高めてEVの航続距離を伸ばせることだ。

電池をシャシーに直接組み込む手法は、自動車メーカーのEV開発における新たなトレンドになっており、アメリカのテスラや中国のBYD(比亜迪)などが実用化を進めている。

CATLによれば、スケボー型シャシーには他にもさまざまなメリットがある。自動車メーカーはプラットフォームの開発コストを大幅に節約できるうえ、スケボー型シャシーの上に(セダンやSUVなど)異なるボディを載せることで、さまざまなデザインのクルマを短期間で開発できるという。

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