東京メトロ南北線、首都圏「ワンマン運転」の未来 先進技術を駆使して導入、運転士の苦労は?

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南北線9000系(筆者撮影)

JR東日本は3月15日のダイヤ改正から、首都圏主要線区である常磐線・各駅停車(綾瀬―取手間)10両編成と、南武線(川崎―立川間)6両編成において、ワンマン運転を実施している。

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乗降ドアの開閉も運転士が行う

理由はJR東日本の人手不足や就労意識の変化によるもので、2026年春には横浜・根岸線(八王子―大船間)8両編成、さらに2030年頃までに山手線、京浜東北・根岸線、中央・総武緩行線、埼京・川越線においても、ワンマン運転を実施する予定である。

列車の運行は、運転士が1人で乗務を行うため、これまで車掌が行っていたホーム上の安全監視や、乗降ドアの開け閉めなども、運転士が1人ですることになる。

運転士の業務が増えることから、負担軽減のためにATO(自動列車運転装置)や、TASC(定位置停止装置)などを整備し、駅のプラットホーム上もホームドアを設置するなど、技術開発の導入によって、ワンマン運転の安全性が保たれると言われている。

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渡部 史絵 鉄道ジャーナリスト

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わたなべ・しえ / Shie Watanabe

2006年から活動。月刊誌「鉄道ファン」や「東洋経済オンライン」の連載をはじめ、書籍や新聞・テレビやラジオ等で鉄道の有用性や魅力を発信中。著書は多数あり『鉄道写真 ここで撮ってもいいですか』(オーム社)『鉄道なんでも日本初!』(天夢人)『超! 探求読本 誰も書かなかった東武鉄道』(河出書房新社)『地下鉄の駅はものすごい』(平凡社)『電車の進歩細見』(交通新聞社)『譲渡された鉄道車両』(東京堂出版)ほか。国土交通省・行政や大学、鉄道事業者にて講演活動等も多く行う。

 

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