「御上先生」最終回で令和の金八先生が贈る言葉は オールドメディアに託される「社会的正義」とは?

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この感じ、ちょっと懐かしいなと思って、思い出してみたら、そうだ、昨年のNHK朝ドラ『虎に翼』のメソッドではないか。

女性差別を底辺に置きながら、在日コリアンや障害者、LGBTなどに対する、つまりは令和にも通じる数々の差別を挿し込むことで、「昭和を通して令和を浮かび上がらせる」という難課題をクリアした一作。

そんな『虎に翼』と手触りが似ている、というあたりも『御上先生』は『虎に翼』ファンだった私を惹き付ける。

次世代ブレイク俳優を見つけ出す楽しみ

というちょっとジャーナリスティックな話をした後に、ベタな話に戻るのだが、3つ目として、生徒たちの中から次世代ブレイク俳優を見つけ出す楽しみがある魅力もあろう。

振り返れば、先述の『3年A組』というドラマは、今のドラマ界を担う俳優が多数出演していた。

特に女性陣については、森七菜、永野芽郁、堀田真由(『御上先生』でも好演)、上白石萌歌、川栄李奈、今田美桜、福原遥……という、今から考えれば信じられない豪華な面々が、教室に並んで座っていた。

「御上先生」3年2組座席表(画像:番組公式サイトより筆者作成)

今回は、ストーリー上、重要な役どころで台詞も多い蒔田彩珠と奥平大兼は別格として、ちょっとだけ跳ねっ返りの永瀬莉子、元国語教師の娘=上坂樹里、帰国子女の影山優佳、現代的な問題を多数抱え込む難しい役どころを熱演する吉柳咲良が、一歩抜け出した格好だ。

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