万博からアイス屋のゴミが消えた「スゴい発想力」 ひとりよがりにならない"発想転換"のコツ

常識にとらわれない発想力が、さまざまな物事を解決する。1904年のセントルイス万博でのアイスクリームのゴミ問題もその一事例です(写真:Nikolay/PIXTA)
1904年のセントルイス万博で問題となった「アイスクリームのゴミ問題」。これを解決したのは、常識にとらわれない発想力だった――。7つの思考力を通じて論理的思考とクリエイティブ思考を身につけることを目指す『ロジクリ思考 本当に頭のいい人は、ロジカル×クリエイティブで考える!』(大和書房)から一部抜粋して、常識にとらわれない「ラテラル力」と心を動かす「ネーミング力」を身につけるコツを紹介します。
常識にとらわれない「ラテラル思考」
「ラテラル(=lateral)」とは、英語で「側面の」「横からの」「水平の」といった意味合いをもつ単語です。
そこから、何かの問題を解決するために、固定観念に縛られず、「物事を多角的に考えることで新しい発想を生み出す」思考法を「ラテラル・シンキング」と呼ぶようになりました。イギリス人のエドワード・デ・ボノ博士が、1967年に提唱した考え方だと言われています。
ラテラル思考で一番重要なのは「先入観から自由になり、常識にとらわれない」という考え方です。
ラテラル思考を使った問題例「アイスクリームとゴミ問題」を考えてみましょう。
「昔々、ある大きなイベントで、当時はまだ珍しかったアイスクリームのテイクアウトが出店しました。暑かったこともあり飛ぶように売れました。しかし食べた後のカップやスプーンが会場内に捨てられ、ゴミがあふれることが悩みでした。どうすれば、この問題を解決できるでしょう?」
あなたならどんなアイデアを考えますか?
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