万博からアイス屋のゴミが消えた「スゴい発想力」 ひとりよがりにならない"発想転換"のコツ

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ロジカル思考であれば「ゴミ箱をたくさん設置する」という考えになりそうです。しかし、それでは根本的な解決にはなりません。これまでもゴミ箱は設置されていたからです。

この問題を解決したのは、以下の答えでした。

「隣のワッフル屋に頼んで、食べられるコーンのカップを作り、ゴミが出ないようにした」

普通に考えれば、「カップのゴミを減らす」ことを問題の前提に置きがちですが、食べられる容器に変えることで、そもそもゴミが出ないようにする(同時にお客さんの満足度も高める)というアイデアは秀逸です。

これは、1904 年のセントルイス万博であったアイスクリームコーン発明の実話をわかりやすく改変したものです。実際に、ラテラル思考の「先入観から自由になり、常識にとらわれない」を実行しています。

コツは「違うレイヤーで考える」こと

「ラテラル力」とは、このようなラテラル思考を使って新しい解決法を考える能力のことです。「ラテラル力」があれば、今までの常識を超えた新しいアイデアが生まれる可能性があります。

ロジカル思考は、思考を縦に掘っていくイメージですが、ラテラル思考は、発想を横に広げていきます。ロジカル思考では論理的に正しい結論は1つですが、ラテラル思考では答えは複数あります。

どんな突飛なアイデアであっても、問題解決につながるものであればOK! 

答えは多ければ多いほど望ましい。他人のいかなるアイデアに対しても、「それも正解!」という姿勢で乗っかっていくことも重要です。

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