万博からアイス屋のゴミが消えた「スゴい発想力」 ひとりよがりにならない"発想転換"のコツ

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ロジクリ思考 本当に頭のいい人はロジカル×クリエイティブで考える!
『ロジクリ思考 本当に頭のいい人はロジカル×クリエイティブで考える!』(大和書房)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ドライバーでは外せなくなってしまったネジを外せる工具「小ネジプライヤー」は、ネジに嚙みついたら離さない特性と全体のシルエットから、恐竜をイメージして「ネジザウルス」と名前を変えると、工具では異例の大ヒット商品になりました。

このような理由から、ネーミング力は、「ロジクリ思考」による問題解決において重要な能力となります。親が子どもに名前をつけるように、ネーミングはまず名付け親の「思い」が重要です。

しかしながら、それが商品名やサービス名となると、思いだけでなく、「認知される」「売れる」「利用される」「広まる」ことが重要になります。ひとりよがりではダメなのです。

脳に負担をかけないネーミングのコツ

ネーミングの際には、下記の3つが基本原則となります。

① ショート(Short):短い名前
② シンプル(Simple):わかりやすく、覚えてもらいやすい名前
③ ストレート (Straight):特徴がまっすぐ伝わる名前

もちろん例外もありますが、まずこの原則にそって考えましょう。思いついたネーミングは、以下の視点からチェックしましょう。

■ 目でチェック
 ・ 文字で見たときにバランスがいいか?
 ・ 直観的にわかりやすいか?
■ 口でチェック
 ・ 声に出したとき、発音しやすいか?
 ・ 略せるか?
■ 耳でチェック
 ・ 耳で聞いたとき、スムーズで心地いいか?
 ・ 一度聞いただけで記憶に残るか?
■ 脳でチェック
 ・ コンセプトと合っているか?
 ・ 特徴や機能などが連想しやすいか?
■ 心でチェック
 ・ 親しみやすいか?
 ・ イメージや品性等に合っているか?

これらのチェックがクリアできれば、脳に負担をかけないネーミングになっている可能性が高いので、「認知される」可能性が高まります。

川上 徹也 コピーライター、湘南ストーリーブランディング研究所代表

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かわかみ てつや / Tetsuya Kawakami

大阪大学人間科学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。50社以上の企業の広告制作や各種プロジェクトに携わる。東京コピーライターズクラブ新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴は15回以上。中でも、企業の「哲学」や「理念」を1行に凝縮して旗印として掲げる「川上コピー」が得意分野。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」という独自の手法を開発した第一人者として知られ、現在は広告にとどまらず、「企業」「団体」「地域」などが本来持っている価値を見える化し輝く方法を、個別のアドバイスや講演・執筆を通じて提供している。著書は累計13万部突破の角川新書バカシリース(『物を売るバカ』『1行バカ売れ』『こだわりバカ』)をはじめ計24冊。海外(台湾・韓国・中国)での出版も翻訳中も含め15冊を数える。

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春仲 萌絵 グラフィック・クリエイター

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はるなか もえ / Moe Harunaka

1997年生まれ。学習院大学経営学科卒業。在学中よりグラレコを始め、現在は場を彩る「グラフィック・クリエイター」として、トヨタなど大手企業や東京都・外務省など行政のグラフィックを制作。テレビ朝日などの番組でのグラレコ、『ChatGPT vs 未来のない仕事をする人たち』(堀江貴文、サンマーク出版)の図解イラストなども手がける。著書『もえとかえる ことばのふしぎ大冒険』(講談社)。

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