筋肉維持に必要「プロテイン」いつ摂れば効果的か 「1日に必要なタンパク質」は思った以上に多い

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これらを最も血糖値が下がる夕方に間食(補食)として摂ると、血糖値の低下による筋肉の分解を防げるとともに、血液を介して筋肉にアミノ酸を供給してくれるので、筋肉を効率よく増やすのに役立ちます。

ヨーグルトはデザートにもなりますし、パンやパスタなどを通常の主食と置き換えると、1食あたりのタンパク質摂取量を増やすことができます。

運動時のプロテインの摂り方

では、「運動の直前・直後にプロテインを摂ったほうがいいか」という点ですが、特にプロテインを摂る必要はありません。

運動中は内臓の血液が減って筋肉の血流量が増加するため、運動の直前に摂ってしまうと消化吸収ができず、胃がもたれて運動に支障が出ることもあります。

運動後も30分程度は筋肉に血液が集まっていますから、運動直後に摂ってもうまく消化や吸収ができません。

一般的なビジネスマンがトレーニングを開始しやすい時間は、終業後の午後7時ごろでしょう。午後4時ごろに補食としてプロテイン食品を摂っていれば問題はありませんが、空腹を感じるようなら、運動の30分前に200ml程度の果汁かスポーツドリンクを摂りましょう。

運動後は少なくとも30分、できれば1時間空けてから、主菜の充実した夕食を摂れば、就寝中にアミノ酸が筋肉に供給され、筋肉の生成が促されます。

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ここまでタンパク質の重要性とプロテイン食品の利用法をお話ししました。

プロテインはドーピングではないですから、筋トレをしなければ筋肉をつける効果はなく、かえって摂取エネルギー量を底上げして体脂肪が増えてしまう可能性があります。

また、必要以上にタンパク質を摂りすぎると、余分なタンパク質を体外に排出させるために腎臓に負担がかかりますので、食べすぎにも注意しましょう(腎臓を患っている人は、必ず主治医に相談してください)。

坂詰 真二 スポーツ&サイエンス代表、フィジカルトレーナー

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さかづめ しんじ / Shinji Sakazume

フィジカルトレーナー、NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。横浜市立大学文理学部卒。株式会社ピープル(現コナミスポーツ)にてディレクター、教育担当を歴任後、株式会社スポーツプログラムスで各種アスリートのコンディショニング指導を担当する。1996年に独立後、パーソナル指導、トレーナーの育成とともに、書籍、雑誌、TVなど各メディアで健康情報の提供を行う。22万部超えの「世界一やせるスクワット」(日本文芸社)ほか著書多数。2月末に『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話』(日本文芸社)を上梓。公式youtubeチャンネルはhttps://www.youtube.com/@shin.training-channel

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