「小型株はハイリスク」「倒産しやすい」は本当か? 機関投資家が手を出せない埋もれたお宝銘柄とは?
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株式投資は「ピカピカの企業を探す」ことが目的ではなく、「本質的価値より安い銘柄を探す」ことが重要です(写真:Fast&Slow/PIXTA)
株式投資で2億円以上資産を増やしたという個人投資家・ヘムさん。自身も多くの失敗を経験しながらも「投資の本質を理解すれば、リスクを減らしつつ安全に守りを固めて資産を増やすことは可能」と語ります。
この記事では、ヘムさんの新著『「増配」株投資 年1,075万円もらう資産3.7億円の投資家が教える!』より、堅実に利益を出している小型割安株の持つ可能性ついて解説します。
小型株投資には個人投資家のチャンスが潜んでいる
小型株投資は、プロが参入しにくい世界です。この“ブルーオーシャン”には、個人投資家にとって市場平均を上回るチャンスが潜んでいます。その理由は、小型株は時価総額が低く、大口資金を扱う機関投資家が売買しづらいからです。1日の出来高が限られている銘柄に大量の資金を投じると株価が急激に動いてしまい、思うように利益が出ません。そのため、プロの大半があえて避ける領域となり、個人投資家が“アルファ(α)”を探せるチャンスが潜んでいます。
株式投資とは、企業の「本質的価値」と「株価」のギャップ、つまり“α”を探すゲームだとよく言われます。しかし、この“α”が本当に存在するかどうかについては、経済学的な議論がなされてきました。シカゴ大学のユージン・ファーマ教授が提唱した「効率的市場仮説」では、市場参加者が十分に多く、情報が広く行き渡っている場合、株価には既に全ての情報が織り込まれており、割安や割高といったミスプライスは生じないとされています。
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