職場乱す「承認欲求こじらせ社員」の取り扱い方 「自己アピール過剰」や「かまってちゃん」など

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プレゼンする女性
承認欲求の塊のような「承認欲求こじらせ社員」、あなたの周囲にもいませんか?(写真:Blue flash / PIXTA)
組織をより良くするため日々奮闘している、企業の人事担当にフォーカスする連載『「人事の裏側、明かします」人事担当マル秘ノート』。現役の人事部長である筆者が実体験をもとに、知られざる苦労や人間模様をお伝えしています。
連載10回目は、職場でトラブルメーカーとなりやすい、「承認欲求こじらせ社員」の特徴と関わり方についてお伝えします。

承認欲求こじらせ社員のタイプ別特徴

人は誰しも、多かれ少なかれ、他者に認められたいという「承認欲求」を持っている。それがある種の“原動力”となって、自己成長や自己実現へと昇華させられればいいが、行き過ぎると自身の身を滅ぼすだけでなく、他人にまで悪影響を及ぼすこともある。

そうした承認欲求の塊のような人(承認欲求こじらせ社員)が職場に居る場合、コミュニケーションに難が生じやすくなり、人間関係の悪化や仕事上のトラブルに発展しかねない。

私がこれまで見てきた、承認欲求こじらせ社員には以下のようなタイプが多く見受けられた。

① 自己アピール過剰タイプ
大した成果でもないのに「私がやりました」と声高に主張したり、会議などで他者の意見を聞かず、我先に発言しようとしたりする。自分がしたミスを正当化する、あるいは隠そうとする人も。
② 被害妄想タイプ
「自分は同僚や上司から嫌われている(評価されていない)」と勝手に思い込み、クヨクヨ落ち込んだり、相手を攻撃したりする。情緒不安定になり、やる気や生産性のアップダウンが激しくなる。
③ かまってちゃんタイプ
上司や周りに気に入られようと、かいがいしく動いたり、やたらと媚びへつらったりする。また、相手の気を引くために、実態以上に「大変なんです」「つらいんです」と不遇な状況をアピールすることも。
④ 頑張りすぎて燃え尽きタイプ
仕事はきっちり成果を出すものの、きまじめすぎて適度に力を抜けない。自分のキャパシティー以上に業務を引き受けた結果、ある日突然体調を崩したり、大きなミスにつながったりして結局、周りに迷惑をかけてしまう。
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萬屋 たくみ 会社員(人事部長)

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よろずや たくみ / TAKUMI YOROZUYA

人事歴20年以上。大学卒業後、証券会社を経て、米国にMBA留学。経営視点からの人事戦略について学びを深める。帰国後、大手メーカー(売上高数兆円規模)の人事職に。国内外の拠点にて、採用から教育、人事異動、評価・報酬、労務など人事全般を手がけるほか、日々降りかかる社内の難題に取り組む。それらの実績と問題解決力が買われ、異例の30代で本社人事部の部長職に。さらに幅広い業界・業種で経験を積むため、総合商社やメーカー(外資・ベンチャー含む)にて、人事部長として組織づくりや改革に力を注ぐ。

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