年収は1/3に「それでも名物DがTBSを辞めた」理由 大前プジョルジョ健太さんが辿る「奇異な人生」

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現在、動画配信サービスABEMAで配信されている『国境デスロード』は、大前さんが企画・総合演出を務めるドキュメントバラエティー番組だ。世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する番組で、そのハラハラドキドキの緊張感あふれる内容が話題となっている。

世界各国を飛び回るため、現在バイトはしていないそうだが、この番組が終わったら再びバイト生活を始めるという。

国境デスロード
人懐っこい大前さんは、どこの国へ行っても、取材相手と仲良くなってしまう(写真:ABEMA提供)

請われて戻るくらいでないと、居場所はない

キー局の社員といえば、高倍率をくぐり抜けた猛者たちが集まる、高年収で憧れの職業。しかし、大前さんにそこへの執着はなさそうだ。現在の年収は、TBS時代の3分の1程度になったというが、それでも大きな不満はない。

「ゆくゆくは映像ディレクターとして海外を拠点に仕事をしたいです。いま付き合っている彼女がオーストラリアに住んでいて、遠距離恋愛なんです。『国境デスロード』が始まるまで、会いに行っていました。

あと、実は今、僕には住む家がないんです。スーツケースとリュックをそれぞれ1つ持って、編集所やシェアハウス、マンスリーマンションを転々としています。まもなく最終回なので、それが終わればまたオーストラリアの彼女に会いに行こうと思います」

大前さんの荷物
家を持たない大前さんは、現在、このスーツケースとリュックだけで生活しているという(写真:大前さん提供)

最後に大前さんに聞いてみた。「将来、TBSに戻りたいですか?」。

「そりゃ戻りたいですよ。でも局の人たちから『いつか戻ってこようという考えで外に出たら戻れないし、請われて戻るくらいでないと居場所はないよ』と言われて。だから今は退路を断つ覚悟です。それに、僕がディレクターとして成長して、もしもTBSに戻ることができたら、次の世代にとっても新しい働き方のモデルケースになれるのではと思っています」

「仕事ばかりではなく、家庭も大事にしたい」と話していた大前さんだが、なぜか「安定」とは真逆の方向へ行く。運命に引き寄せられるように、ある意味過酷な、そして誰にも真似できない奇異な人生を歩んでいる。しかしそういう大前さんだからこそ、説得力のある唯一無二の映像が撮れるのかもしれない。

ジャスト日本 ライター

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じゃすとにほん / Just Nihon

ライター、プロレス考察家。1980年福岡県出身、和歌山県在住。プロレスからビジネスジャンルまで、幅広く執筆活動を展開。現在アメブロで「ジャスト日本のプロレス考察日誌」を更新中。 著書に「俺達が愛するプロレスラー劇場 Vol.1」(ごきげんビジネス出版)「インディペンデント・ブルース」「プロレス喧嘩マッチ伝説」(いずれも彩図社)ほか多数。

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