算数好きになる「ナンプレ」で身に付く4つの力 算数や数学を学ぶ上で大事な土台を作る役目も

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① 数字を観察する力

突然ですが、次の問題を考えてみてください。
「6 4 2 5 3 7 1 9」

この数列の中で、1から9のうち存在しない数字が1つだけあります。それは何でしょう?

大人であれば、すぐに答えを見つけられるかもしれません。そう、存在しない数字は「8」ですね。

しかし、子どもがこの問題に取り組むとき、1から順に数えて注意深く観察する力が必要になります。ナンプレで遊ぶと、このように数字をよく観察する力や、物事に注意を向ける力が自然と養われていきます。クイズ感覚で楽しみながら集中力や観察力を鍛えられるのです。

② 数字の順序を理解する力

「3の前の数字は?」「2の次の数字は?」といった質問にすぐ答えられるのは、数字の順序がしっかり身に付いている証拠です。しかし、数字を覚え始めたばかりの子どもにとっては、「順番」という概念を完全に理解するのはまだ難しいこともあります。

実は、このような数字の順序を認識することができるナンプレもあるのです。遊びながら学ぶことで、子どもが数字の世界に親しみを持てるようになります。

遊びながら計算力も上がる

『算数の力がぐんぐん伸びる! 東大式ナンプレドリル』(彩図社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。

③ 数字の大小を判断する力

「3と5ではどちらが大きい?」「6と4ではどちらが小さい?」といった基本的な数の比較は、数字の大小を理解する力を育てます。このスキルは、将来的に算数の授業で学ぶ不等式や数直線の理解に役立つ基礎となるでしょう。

④ 計算力を自然に習得する

ナンプレは遊びながら足し算や引き算も習得できます。計算力が向上することで、今後の算数や数学の学習において大きな助けとなるでしょう。ナンプレは楽しさだけでなく、計算力を育むための優れたツールなのです。

いかがでしたでしょうか。このように遊び感覚でナンプレを楽しむだけで、さまざまな算数・数学に役立つ力を育むことができるのです。

今回の4つの力を読んで、「ナンプレって足し算とか大小比較とかするのかな?」と感じた人もいることでしょう。実は、ナンプレの中には「不等号ナンプレ」や「足し算クロス」など、特殊なルールのものもあるのです。筆者が上梓した『東大式ナンプレドリル』では、このようなさまざまな種類のナンプレを解説しています。

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