日本は後進国?子どもの学力差がつく意外な盲点 なぜ?なに?を伸ばすだけで思考力が身につく
野球の大谷翔平選手や、将棋の藤井聡太氏、魚類学者のさかなクンなど──。
各界のトップを走る「天才」たちに共通するのは、好きなことに対して、とことん邁進し続けられる「非認知能力」の高さです。
この「非認知能力」こそが、不安定な未来を生き抜くうえで重要なスキルであり、STEAM教育によって育まれる力だと考えられています。
STEAM教育といえばプログラミング教育が注目されがちですが、実は理科学習書籍も効果的なツールになり得ると、長年算数・理科教材の開発に携わってきた東京理科大学教授の川村康文氏は考えます。
例えば、累計555万部を売り上げる『となりのきょうだい 理科でミラクル』シリーズは、小学生の間で人気の理科学習マンガです。
本稿では、このような学習書籍が子どもたちにどのような影響を与えるのか、その効果について、理科教育の現状をふまえ、川村康文氏に詳しくお話を伺いました。
変化する社会と求められる力
現代社会は、かつてないほど複雑化し、先行きが見通せない時代です。
とくに、日本では地震や水害といった自然災害に加え、経済状況や世界情勢の不安定さもあり、一歩先の未来を予測することすら困難です。
このような変化の激しい時代を生き抜くためにも、子どもたちには、変化に柔軟に対応しながら、自ら課題を発見し、解決していく力が求められると考えています。
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