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日本は後進国?子どもの学力差がつく意外な盲点 なぜ?なに?を伸ばすだけで思考力が身につく

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  • 川村 康文 東京理科大学理学部第一部物理学科教授
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一方、海外では、STEAM教育の先進的な取り組みが盛んに行われています。

アメリカでは、オバマ政権時代にSTEAM教育が国家戦略として掲げて以来、科学技術分野の人材育成に力を入れ、企業や大学との連携も強化しています。

また、中国は、 科学技術立国を目指し、AIやロボット技術などの分野で世界をリードしていますし、 欧州連合(EU)でも、イノベーションを促進するため、STEAM教育に力を入れています。

さらにお隣の国、韓国では、科学技術立国を目指し、国家レベルで理科教育を推進しています。受験戦争が激化していますので、手薄になりがちな理科分野は、受験で差がつきやすいプラスアルファの分野ととらえられており、そのため、幼い頃から理科教育に興味・関心を持たせるための施策が豊富です。

例えば、私とSTEAM教育研究家の小林尚美先生が書き上げた『かがくのふしぎ100』(世界文化社)なども、韓国語をはじめとした多言語に翻訳され、各国で読まれています。

日本の理科教育も、世界的な潮流を踏まえ、より質の高いものへと進化していく必要があると考えています。

理科学習マンガの有効性

私は、理科教育の現場に長年、向き合ってきましたが、日本の理科教育には、子どもたちの好奇心や探求心を刺激するような教材が不足していると感じてきました。

日本では、計算ドリルがよく売れます。どうしても機械的に答えありきの問題を解くことが、子どもたちの家庭学習の主軸になっているんですよね。

家庭において、STEAM教育を実践しようと考える際に、真っ先に思い浮かべるものは、プログラミング教育ではないでしょうか。

プログラミングを家庭で教えるためにはどうしてもハードルが高いと感じられることもあるかと思います。しかし、STEAM教育=プログラミング教育だけではありません。

手軽に家庭でSTEAM教育を取り入れるために、実は、小学生向け理科学習書籍も有効なコンテンツです。

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【好奇心をくすぐる仕掛けが盛りだくさん】

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