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日本は後進国?子どもの学力差がつく意外な盲点 なぜ?なに?を伸ばすだけで思考力が身につく

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  • 川村 康文 東京理科大学理学部第一部物理学科教授
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子ども用の理科学習書籍では、子どもたちの「なぜ?・なに?」といった気持ちをくすぐる仕掛けが取り入れられています。

子どもたちが、楽しみながらパラパラとページをめくるたびに、いつの間にか知識が増え、自分でさらに深く調べたくなる。欲を言えばさらに、仮説、検証、考察、そのサイクルまで持っていくことができれば、それはもう立派な研究者の卵ですよね。

また、理科学習書籍のなかでも、子どもたちも読みやすい学習マンガは、ワクワクに満ちた理科の世界への第一歩として最適だと感じます。

『となりのきょうだい』の魅力

『となりのきょうだい 理科でミラクル』は、従来の日本の学習マンガとは一線を画す作品です。

日本の市場では、小学生が理科の内容を楽しく理解するために、内容をかみ砕いて書かれた書籍は、新たに生まれにくいと感じています。

先ほどもお伝えしましたように、日本では、どうしても計算ドリルなどの答えありきの教材が売れるため、理科学習書籍の分野は、新たな企画が生まれにくい状況です。

また、日本の学習マンガでは既存のアニメやマンガの人気キャラクターを採用しがちです。

そうすると、どうしてももとのキャラクターの設定から逸れることはできませんので、話の流れに合わせるためにサイエンスの解説がおろそかになり、苦労することがあります。

一方、『となりのきょうだい 理科でミラクル』はキャラクターが自由に動いたり、話したりできるのが強みです。話の筋書きに無理がなく、先入観がないところが良いです。

設定の型にはめる必要がなく、自由な構成と、子どもたちを純粋に楽しませることのできる広がりと余白がありますね。創造的な発想と子どもたちを楽しませる工夫に満ちている可能性のある教材だと感じます。

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【子どもの「笑いのツボ」を直撃? 】

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