日本は後進国?子どもの学力差がつく意外な盲点 なぜ?なに?を伸ばすだけで思考力が身につく

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近年、教育界で注目されている「非認知能力」という言葉をご存知でしょうか?

これは、IQのように数値で測ることのできない、人間関係を築く力、問題解決能力、創造力、自己制御力など、社会で成功するために不可欠な能力のことです。

少し難しく伝えましたが、実はこの「非認知能力」は、子どもたちの遊びで身につけられる力でもあるのです。

例えば、鬼ごっこや、かくれんぼ、秘密基地をつくったりすることでも、養える能力なのです。子どもたちは遊びのなかで、楽しみながら「非認知能力」を学ぶ力を備えています。

そもそも、「遊び」は、子どもたちにとって自ら面白いと思えるものを「主体的に」見つけて、自分たちでどっぷりとのめり込んで楽しんでいるものです。

子どもたちにとって、自分の意思で楽しむ姿勢が「非認知能力」を開くために、重要な要素でもあります。

幼い頃に心から好きだと思えることに出会えて、とことん打ち込める環境で育った子どもたちは幸運です。

現代社会においては、子どもたちがそのような事象に出会えるきっかけを増やしてあげることが求められているように思います。

非認知能力は、10歳までに鍛えることが大切です。この時期の子どもが好きなことに出会えたときには、ひたむきに、みっちり没頭することができると言われています。

幼い頃に没頭した経験は、必ず人生のどこかでの成功につながる気がします。そのような体験の積み重なりが、将来への成功につながる「生きる力」を伸ばすはずです。

いま、注目されるSTEAM教育

教育の現場で、子どもたちの非認知能力を育むために近年注目されているのが、「STEAM教育」です。

STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの分野を結びつけた教育アプローチです。

5つの分野の横断的な学習を通して、子どもたちは、ただ単に知識を詰め込むだけでなく、自分で考え、手を動かし、新しいものを生み出す「非認知能力」を養っていくのです。

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