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国立大病院「235億円の赤字」が意味する"危うさ" 診療が若手の研究時間奪い「論文の質の低下」も

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  • 君塚 靖 えむでぶ倶楽部ニュース編集部 記者

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国内にある病院の多くが赤字の危機を迎えています(写真:mits/PIXTA)

国内に42ある国立大学病院のうち、32病院が2024年度に経常赤字に陥る見込みだ。

経常収支は、国立大学病院全体で2022年度は386億円の黒字だったが、2023年度は速報値で60億円の赤字、2024年度の赤字は235億円に達すると見られている。

病院経営は民間も同じように厳しい。「医師の働き方改革」などによる人件費増、光熱水費の上昇に加えて、患者の減少傾向も収益悪化に追い打ちをかけそうだ。現場を取材した。

病院経営はコロナ前に戻らず

全国の病院は、2020年から3年間あまり、新型コロナウイルス感染症による患者の受診控えや、コロナのクラスター(感染者集団)予防のために診療制限をしたことなどの影響で、収益低下に悩まされ続けていた。コロナ禍は、経営努力や国・自治体の補助金や、診療報酬特例などでしのいできた。

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