余命1年で入院「病院食」のレベルの高さに驚いた 限られた予算で豊富なメニューをそろえる創意工夫
いったん病室に戻って静養。手術が給食タイムと重なったため、ランチがない。そこで看護師さんが「(病院内にある)コンビニに行くけど、何か食べるもの買うてこようか?」と関西弁で尋ねてくれた。ありがたい。幕の内でも何でもいいからと弁当を頼む。やがて帰ってきた看護師さんはお茶までサービスしてくれた。ありがたい。
腎瘻の手術は夕方からと聞いていたが、なかなか音沙汰がない。部屋で静かに待機していると16時半ごろ、看護師さんが「17時15分に入室となりました」と報告に来た。いよいよか。少しずつ緊張感が高まる。
腎臓に背中からカテーテルを差し込む
17時過ぎ、看護師さんと女性医師がやって来て「さあ行きましょうか」と言われ、ストレッチャーに乗せられて、廊下、エレベーター、廊下を通って手術室へ。腎瘻の手術は左右両方の腎臓に背中から管(カテーテル)を差し込むもので、所要時間は90分ほどとのことだ。
まずは右の背中から始まった。担当は主治医だ。局所麻酔を打ってからいよいよ管の挿入に取り掛かる。激痛ではないが、管が押し込まれていく時の鈍痛が何とも言えない。「もう少しだから頑張って」という医師の声に励まされ、何とか終了。
この時点で「まだ半分なのか」というのが正直な感想だ。仕方がない。残り半分も何とか気力で乗り切ろう。
「う、うっ」とか「あ、イタタ」といった声をあげながらも左側の管挿入も無事に終了した。
19時前に病室に戻った。19時過ぎに夕食が配膳された。天ぷらの盛り合わせに、オクラ和え、みそ汁、缶詰フルーツといったメニュー。天ぷらは少しふやけているが、味はいい。完食した。食欲は旺盛だ。
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